しわの改善 （詳細）
ボトックス
ボトックスとはボツリヌス毒素を用いて顔面の筋肉を弛緩させ、しわの改善を目的とする美容行為です。その安全性は米国FDAでも保証されております。筋肉を収縮させたときに出来る表情じわに有効です。
注射前に「ペンレス」という麻酔薬を貼付します。注射時も麻酔薬を使用しますが痛みには個人差があります。目の周りや口の周りに注入する場合、左右非対称になったり、必要以上につり上がったり、下がったりする場合がありますが、3ヶ月から6ヶ月で元に戻ります。不十分な場合は4日から7日後に再注入します。また繰り返し注入することで効果が良くなる患者様と、効果が不十分になる患者様がいらっしゃいますが、ボツリヌス毒素に対する人間の反応といわれております。
ボトックス注入はアラガン社の製品を使用しています。
ヒアルロン酸注入・コラーゲン注入
ヒアルロン酸、コラーゲンの注入は、皮膚の陥凹部に抗原性の極めて少ない物質を入れることでしわの改善を図ります。同様に安全性は確立されております。筋肉を収縮させなくても出来てしまうしわに有効です。「ペンレス」という貼る麻酔薬を事前に貼付します。
コラーゲン注入のみ、事前に皮内テストを行っております。コラーゲンは牛の成分から抽
出しております。そのためアレルギー反応を生じる可能性があるためです。皮内テスト4週間経過後、陰性が確認された場合に実際の注入を行います。
ヒアルロン酸とコラーゲンの違いは注入後の皮膚感覚です。一般にはコラーゲンは違和感が無く、皮膚にフィットします。ヒアルロン酸は多少ゴツゴツした感じが残ります。アレルギーを生じる頻度はコラーゲンのほうが多いと言われています。ヒアルロン酸は注入後、過剰に盛り上がる場合があります。それを防ぐためにやや深めに注入し、不十分ならば追加注入(*1) しております。
(*1) 一度封を切ったヒアルロン酸ないしコラーゲンは、その患者様が購入されたものとみなし、他の患者様又は複数の患者様への使い回しは一切致しておりません。万が一残ったヒアルロン酸およびコラーゲンは施術後不十分な場合のみ無料にて再注入いたしております。その際、保管期間は品質保持の為1回目の施術日より10日間とさせて頂きます。残量があったとしても10日を過ぎた場合においては患者様のご了承を得ることなく廃棄処分致します。再注入をご希望される方は10日以内にお申し出下さるようお願いいたします。
当院は現在、ヒアルロン酸のみ注入しております。（Q−Med社製品）
施術できないケース
膠原病・特殊な疾患で特別な治療を受けている。妊娠している。未成年。出血傾向のある薬剤を内服している。などの場合があります。
上記治療における共通の副作用
注射後の皮内出血：かなり目立ちますが、数日から数週間で目立たなくなります。
即時型、遅延型アレルギー反応：発赤・腫脹が生じます。麻酔薬や消毒用アルコールによるアレルギー反応である場合も有ります。遅延型の場合は数ヶ月持続する場合があります。
ボトックスの場合、過剰な効果を生じることがあります。眼の周囲に施行する場合、複視（モノが二重に見える）、こわばったような顔貌、表情がかたい、ﾈどのケースがあります。1から3ヶ月で元に戻ります。いずれの副作用も予測不可能なものですが、生じた場合には誠心誠意治療いたします。人間の反応は予想を超える場合がありますので副作用を生じる可能性があることを御理解戴き施術を受けられるようお願いいたします。少しでもおかしいとご判断されたときは医院まで御連絡ください。
